【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
なぜかまだ朝の5時半だというのに怒られてしまった。
いや確かに…
居候の身でいつまでもダラダラ寝てたらいけないとは思うけれど、
でもまだ5時半。
何も言われてないのにこの時間に寝てて怒られるなんて、驚きだ。
というか、なんでこんな朝早くから琉衣くんも起きてるんだろう。
家族全員早起きなのかな?
「ま…毎朝5時起きなんですか…?」
おそるおそるたずねると、琉衣くんはさらに眉間にシワを寄せて、片手をばっと私の肩の横あたりにつく。
そして上から見下ろすように、
「……当然。
お前が一番新人の下っ端なんだから一番早起きすんだよ。
いいか?明日から毎日この時間に俺を起こせ。
遅れたり寝過ごしたらその時は……わかってるよな?」