【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
ひぃぃっ…!
思わず背筋が凍りついた。
琉衣くんの顔がとても近くて、しかもベッドの上でこの体勢。
だけど完全にドキドキというより恐怖の方が勝ってる。
もう何が何だかわからなくて、ただただ言われたとおり頷くしかできなかった。
「……は…はぃ…」
「分かったらさっさと着替えろ。
これお前の制服」
「えっ…?」
琉衣くんは起き上がるとベッドの上にあった白い衣類をバサッとこちらに放る。
「30分で支度しろ。
学校の支度じゃねーぞ。
リビングで待ってるから。
遅れんなよ」
それだけ言い残すとすぐに部屋から去っていった。