【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
樹さんは作業中もテキパキ動きながらずっと私に話しかけてくれて、おかげであまり会話に困ったりすることがなかった。
私が上手くできなくてもドンマイ、とフォローしてくれる。
畑さんにしてもみんな優しい人ばかりですごくホッとした。
これだけみんな優しかったら琉衣くん一人に厳しくされるくらい我慢しなくちゃね。
「おつかれっ!
とりあえず今日はこんな感じで。
あとは洗い物とか片付けやってもう帰っていいよー」
夕方6時ごろ、ベーカリーは仕事が一通り終わるらしく、キッチンやホールのメンバーに挨拶回りをしたら私と樹さんは帰ることになった。
樹さんに連れられみんなに挨拶をしてまわる。
さっきは直接ベーカリーに来てちゃんとみんなに挨拶できなかったので、樹さんがあらためて私をみんなに軽く紹介してくれた。