【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜

***


翌朝私は5時に目をさますと、ドアの前で緊張しながら立っていた。



どきどき…どきどき…



琉衣くんの部屋。


まだ1度も足を踏み入れたことがない。



だけど今、私はそれをしなければならない。


だって昨日起こすって約束したから……



勇気を出してドアノブを下にガチャっと下ろす。



すると中から男の子の部屋っぽい匂いがした。



わぁ……



脱ぎ散らかした服に本が山積みになった机。


決してキレイとは言えないけれど、いかにも男子って感じがする部屋。



< 73 / 388 >

この作品をシェア

pagetop