【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
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翌朝私は5時に目をさますと、ドアの前で緊張しながら立っていた。
どきどき…どきどき…
琉衣くんの部屋。
まだ1度も足を踏み入れたことがない。
だけど今、私はそれをしなければならない。
だって昨日起こすって約束したから……
勇気を出してドアノブを下にガチャっと下ろす。
すると中から男の子の部屋っぽい匂いがした。
わぁ……
脱ぎ散らかした服に本が山積みになった机。
決してキレイとは言えないけれど、いかにも男子って感じがする部屋。