【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜

琉衣くんも慌てたようにベッドから起き上がる。


だけど、その表情はいつものあのしかめっ面とは違って…

耳までタコのように真っ赤だった。


そんな顔初めて見たのでビックリしてしまう。



琉衣くんが……

赤くなってる!?



「あの…昨日起こせって言われたから起こしにきて…。そしたら…」


「…っ、うるせぇ!!

わかってるよ!!///」


「…えっ?」



頭をボリボリかきながら立ち上がる琉衣くん。


そしてふと部屋の様子の違いに気が付いたのか、あたりを見回すとまた不機嫌そうに小さくつぶやいた。



「…チッ、余計なことしやがって」



私が片付けたのが気に食わなかったみたい。


余計なお世話だったかな?



「…ごめんね。

あ、でも引き出し開けたりとかはしてないよ!

落ちてたのを畳んだだけで」


「…当たり前だろ!!

…っ、とにかく……

着替えるから下行ってろバカ!」


「…はい」



さっそく追い出されてしまった。


< 78 / 388 >

この作品をシェア

pagetop