【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
琉衣くんも慌てたようにベッドから起き上がる。
だけど、その表情はいつものあのしかめっ面とは違って…
耳までタコのように真っ赤だった。
そんな顔初めて見たのでビックリしてしまう。
琉衣くんが……
赤くなってる!?
「あの…昨日起こせって言われたから起こしにきて…。そしたら…」
「…っ、うるせぇ!!
わかってるよ!!///」
「…えっ?」
頭をボリボリかきながら立ち上がる琉衣くん。
そしてふと部屋の様子の違いに気が付いたのか、あたりを見回すとまた不機嫌そうに小さくつぶやいた。
「…チッ、余計なことしやがって」
私が片付けたのが気に食わなかったみたい。
余計なお世話だったかな?
「…ごめんね。
あ、でも引き出し開けたりとかはしてないよ!
落ちてたのを畳んだだけで」
「…当たり前だろ!!
…っ、とにかく……
着替えるから下行ってろバカ!」
「…はい」
さっそく追い出されてしまった。