【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜
「あ、そういえば琉衣くん…」
「なに」
「今日もお弁当、作る…?」
途中ふと、昨日言われたことを思い出した。
昨日は作ったお弁当。
今日も作ったほうがいいんだよね?
すると琉衣くんはそっぽ向きながら
「……あぁ。当然だろ」
目を合わせてくれなくて、やっぱり変…。
「あ、そ…そうだよね。
じゃああとで渡すね!」
「忘れんなよ」
そしたらそんな会話を聞いていた樹さんが、横でニヤニヤしていた。
「なになに〜?琉衣お前亜里沙ちゃんに弁当作らせてんの?
ったく人使い荒いな〜。
そんなに愛妻弁当食べたいか(笑)」
「…はっ!?
愛妻ってこんな奴のどこが」
「だって俺羨ましーよ。あとで渡すね♡だって。
亜里沙ちゃん俺にも作ってー♡」
「ちげーよ!
こいつは居候なんだからそんくらいして当たり前だろ。
役立たずは居座る権利ねぇよ」