【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜

「あ、そういえば琉衣くん…」


「なに」


「今日もお弁当、作る…?」



途中ふと、昨日言われたことを思い出した。


昨日は作ったお弁当。

今日も作ったほうがいいんだよね?



すると琉衣くんはそっぽ向きながら



「……あぁ。当然だろ」



目を合わせてくれなくて、やっぱり変…。



「あ、そ…そうだよね。

じゃああとで渡すね!」


「忘れんなよ」



そしたらそんな会話を聞いていた樹さんが、横でニヤニヤしていた。



「なになに〜?琉衣お前亜里沙ちゃんに弁当作らせてんの?

ったく人使い荒いな〜。

そんなに愛妻弁当食べたいか(笑)」


「…はっ!?

愛妻ってこんな奴のどこが」


「だって俺羨ましーよ。あとで渡すね♡だって。

亜里沙ちゃん俺にも作ってー♡」


「ちげーよ!

こいつは居候なんだからそんくらいして当たり前だろ。

役立たずは居座る権利ねぇよ」


< 81 / 388 >

この作品をシェア

pagetop