寵愛の姫 Ⅱ【完】




「…そうか。」



暁の手が私の背中を撫でる。




それだけで、ぴくりと跳ねる私の身体。



「っ、」



恥ずかしさに、目の前の暁の胸に顔を埋めた。



「莉茉。」


「……ん?」



暁の腕によって、強く引き寄せられる。



「……俺もお前が欲しい。」


「っ、」



ーーー頭に。


ーーー剥き出しの肩に。




暁によって口付けられていった。
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