寵愛の姫 Ⅱ【完】




…その証拠に…



「楽しみ。」


「…そうか。」



ご機嫌な莉茉ちゃんを見つめる暁の顔が激甘過ぎる。



「……あれ、本当に若頭っすか…?」



ぽつりと隣の銀次が恐ろしい物でも見た後のような、真っ青な顔で呟く。




「……まぁ、そう思うよね。」



俺は苦笑いを浮かべる。




…今だって、お気に入りのテディベアの人形を抱き締める莉茉ちゃんを片時も離さないし…。
< 103 / 440 >

この作品をシェア

pagetop