寵愛の姫 Ⅱ【完】



「……あ、暁…?」


「ん?どうした?」




不穏な俺の考えを読み取ったのか、逃げようとする莉茉の肩を引き寄せた。




このまま、


……柔らかな身体を征服してしまおうか…。




「っ、仕事!!」



邪な俺の考えを、切羽詰まった莉茉の声が遮った。



「あ?」


「暁は仕事を頑張って!」



ぐいぐい俺から離れようと莉茉が押し返す。
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