寵愛の姫 Ⅱ【完】


◆◆◆◆



「一樹、この案件はこのまま進めてくれ。」


「畏まりました。」



俺が差し出した書類を一樹が受け取り、内容に目を通す。



「直ぐに取り掛かります。」


「あぁ、」



何気なく、莉茉の座るソファーに視線を移す。



「っ、!」



はっと、目を見張った。




………居ない?
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