寵愛の姫 Ⅱ【完】



私の身体がぞくりと粟立った。



「俺のものを奪う奴は全員、容赦をするつもりはねぇ。」


「はい、心得ております。」



何者にも、主たる暁様の覇道を阻む事は許さない。



…………その為の手足に私はなろうと決めたのだ。



「一樹。」


「…はい。」


「ーーーその時は、徹底的に殺せ。」



何処までも。
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