寵愛の姫 Ⅱ【完】



「今は美夜は大人しいだろ?」


「あ?」


「美夜なりに、それで反省しているんだよ。」



暁が溜め息を吐き出す。



「……、」



暁の溜め息にびくりと私の身体が震えて強張った。




だけど、それも一瞬で…。





直ぐに力強い暁の腕が抱き締め直してくれる。




温かい暁の体温に安堵した私の身体の震えも治まった。
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