寵愛の姫 Ⅱ【完】



ゆるりと私に向けられる、暁と同じ自信に溢れた瞳。



「暁の父で、頼です。」




穏やかに頼さんは微笑む。




全てを包み込むような大きな包容力も……。




他者を寄せ付けない、圧倒的なオーラも……。




……その(まと)う独特の雰囲気さえも2人は似ている。



「…初め、まして…。」



だからかも知れない。



「水瀬莉茉です。」



他人との付き合いが苦手な私でも、頼さんから目を逸らさずにいれたのは…。
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