寵愛の姫 Ⅱ【完】



暁と同じ安心感を感じて、顔が和らいでいく。


「……チッ。」



頼さんを見つめる私にますます不機嫌になるのは暁で…。



「ちょ、暁!?」



大きな手が私の視界を塞いだ。



慌てて引き剥がそうとしても無駄な抵抗で、がっちりと押さえ込まれる。



「他の男を見てんじゃねぇ。」


「はい!?」



他の男って…。
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