寵愛の姫 Ⅱ【完】



「暁、お前が莉茉さんに本気なら私も確認しなくちゃいけない事がある。」


「確認?」


「あぁ。」



頷いた親父の瞳が莉茉へと向けられる。



「莉茉さん。」


「…はい。」


「君は暁や私の本業を知っているかい?」


「はい、知っています。」



親父から視線を逸らす事なく、莉茉は力強く頷いた。
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