寵愛の姫 Ⅱ【完】



そんな莉茉の横顔を、俺は黙って見つめるしかなかった。




答えを出すのは、莉茉自身でなくてはいけねぇんだから…。



「っ、私…。」



息を吐き出した莉茉が、ゆっくりと口を開いた。



「うん?」


「正直、暁の職業については良く分かりません。」


「あぁ。」
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