寵愛の姫 Ⅱ【完】



これで、莉茉が俺の女だと言う事が近日中に街中に知れ渡るだろう。




親父が出す通達は、それほどまでに意味が重い。




莉茉を狙う奴等に対しての牽制にもなるだろう。



「暁、良かったな。」


「…何がだよ。」


「ん?余計な“虫”が少なくなるだろう?」




そんな俺の考えを見透かしたように親父はにやりと笑った。
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