寵愛の姫 Ⅱ【完】



「…暁は、私を白いイメージって言ったけど、違う。」



純白の白には程遠い。





あの冷たい叶くんの瞳に私の愚かさを思い知らされるんだ。





お前は、


……心の真っ黒な醜い人間なんだと…。



「…………私には、きっと黒がお似合いなんだよ…。」



自嘲の笑みが浮かぶ。





汚れた羽では、


…………空を飛べれるはずなんかなかったんだよ…。
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