寵愛の姫 Ⅱ【完】



ずっと欲しかった家族。



両親に愛されたくて、手を伸ばしても振り払われた頃の小さかった自分。




何度、


苦しんで。


悲しんだだろう。





憧れて、心の奥底で求め続けた家族との幸せ。




………それを与えてくれたのは、暁の両親だった。



「お、お父さん。」


「うん?」


「私を家族だと言って下さって、ありがとうございます。」



どれだけお父さん達に感謝をしてもしきれない。
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