寵愛の姫 Ⅱ【完】




「そうか。」



お父さんが表情を和らげる。



「莉茉さん、勘違いをして悪かったね。」


「いえ、大丈夫です。」


「…でも…。」


「でも?」


「莉茉さんがうちに来てくれるのなら、いつでも喜んで歓迎するよ。」



お父さんの言葉に嬉しくて私の顔が綻ぶ。
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