寵愛の姫 Ⅱ【完】



ぱっと表情も華やぐ。



「そう、そうよね!」



ぶつぶつ呟くお母さんが何かに納得したのか、勢い良く私に向き直った。



「!?」


「莉茉ちゃん!」




がしりと力強い力でお母さんに手を握り締められる。




な、何?




余りのお母さんの迫力に思わず腰が引けた。
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