寵愛の姫 Ⅱ【完】



「取り敢えず、籍を入れるのは莉茉の気持ち次第だ。」



直ぐに二本目の煙草に火を付けて、ゆっくりと宙に紫煙を吐き出した。



身も心も俺に捧げてくれたあいつと今直ぐに籍を入れたい気持ちはある。



寧ろ、早く“高崎莉茉”になって欲しいくらいだ。





…だが…



「問題は両親の両親だな。」



莉茉の両親がそれを黙ってる訳がねぇからな。
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