寵愛の姫 Ⅱ【完】



引っ込み思案な莉茉は、俺以外の人間と関わる事を極端に怖がっている節がある。




大雅や一樹にさえも、自分からは近付こうともしない。




その理由は分かってる。





…多分、


親父でさえも…。




「どうだ、暁?俺の出す条件を飲むか?」



だからこその条件。




…………莉茉の為の優しい提案。
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