寵愛の姫 Ⅱ【完】



「…あぁ、その条件を飲む。」


「そうか。」


親父の顔が少しだけ緩む。



「確か、莉茉さんが今通っているのは都立の学校だったな。」


「あぁ、余り良くない都立の学校に通ってる。」



莉茉の学力があれば、もう少しランクが上の学校にも通えてただろうに。





どうせ、妹の策略で無理矢理に同じ所に入学させられたんだろう事が容易に想像が出来る。
< 227 / 440 >

この作品をシェア

pagetop