寵愛の姫 Ⅱ【完】


「ネイルサロン?」


「うん、ね?お母さん。」



莉茉の視線が親父の隣に座るお袋に向けられた。



「えぇ、楽しみね。」


「はい、わくわくします。」



言葉の通り、莉茉のその瞳さえ期待に輝いている。



「莉茉さん、美夜と楽しんで来なさい。」


「はい。」



顔を締まりなく緩ませた親父に莉茉は、はにかんで頷いた。
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