寵愛の姫 Ⅱ【完】



「…何?」


「学校に行く気はないか?」


「……、ないよ。」



顔を俯かせる。



「何で?」


「っ、だってっ!!」




だって、あの学校には……。



ーーーー“あの子”がいる。



「っ、」


怖い。




あの子に…。



茉莉に今の暁との幸せを壊されるのが、





……怖くて仕方ない。
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