寵愛の姫 Ⅱ【完】



「莉茉。」



私を軽々と暁は抱き上げると、自分の膝に座らせる。





向き合う事で絡まる視線。



「なぁ、莉茉の不安は何だ?」


「…私の学力じゃあ、桜樺の勉強についていけないと思う…。」



そうなったら、即退学だよ。



「いや、莉茉の学力なら大丈夫だろ。」
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