寵愛の姫 Ⅱ【完】



「え?」


「俺が知らないとでも思ってんのか?」



不敵に暁が笑った。



「お前の学力なら十分、桜樺でもやっていける。」


「…私立は高いし、学費が払えない。」



あの両親が払ってくれるとは考えられないし…。



「学費は俺が払ってやる。」


「…暁が?」


「あぁ、それくらいの稼ぎはちゃんとあるぞ?」



やくざの若頭らしい暁。
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