寵愛の姫 Ⅱ【完】



家業とは別に、会社を興して繁栄させているぐらいだから、余裕はあるのだろう。




どんどん暁に追い込まれていく気がする。




…でも…



「だからって、暁にそこまでしてもらう訳にはいかないよ……。」



そこまで、甘えられない。



「……莉茉……。」



頑なに拒む私に、暁が溜め息を吐き出した。
< 246 / 440 >

この作品をシェア

pagetop