寵愛の姫 Ⅱ【完】

意味―暁side―




「莉茉っ!?」



急に莉茉の顔が歪む。



「どうしたんだ?」


「っ、暁…。」



震える莉茉の指先が俺の服の裾を握り締めた。



「ご、めん…なさい。」



…………は?



涙を流して謝る莉茉を呆然と見つめる。




…なんで…




どうしてお前が俺に謝る必要があるんだよ。
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