寵愛の姫 Ⅱ【完】

思慕―暁side―



「莉茉。」


「…ふぁ、暁…。」



抱き上げた莉茉に口付けを繰り返しながら、寝室へと向かう。




……何で、こんなに長いんだ?




悪態を心の内で付きながら、どうにか寝室に辿り着く。



「………ん。」



くちゅりと卑猥な音をさせながら唇を離せば、銀色の糸がぷつりと切れた。
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