寵愛の姫 Ⅱ【完】



「な、に…それ…。」



泣き笑いを浮かべる莉茉。




その表情には、隠しきれない嬉しさが表れていた。



「莉茉。」



莉茉の額に、


目元に、


頬に、




唇に口付けを落としていく。





くすぐったそうに肩を竦ませる姿が…。





頬を染めて睫毛を伏せるその仕草が、




――ー愛おしくて堪らない。
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