寵愛の姫 Ⅱ【完】



「…暁…。」


とろんとした瞳の莉茉を丁寧にベッドへと下ろせば、不安そうな顔をする。



「……怖いか?」


「…少しだけ。」



躊躇いがちに俺の頬へと莉茉が手を伸ばした。



「……これ以上、暁を好きになりすぎたらどうしよう…。」


「……。」



可愛いい莉茉の不安に俺の頬が緩む。



時々、大胆な発言や行動をするのに、偶に弱さを見せてくる。




……そんな莉茉のギャップが堪らなくそそられちまう。
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