寵愛の姫 Ⅱ【完】



「っ、うん。」



側に暁がいてくれるなら…。




―――強くなろう。




暁の隣に胸を張って誰に見られても立っていられるように。



……釣り合える人間になりたい。



「暁。」


「うん?」


「私、桜樺学園に行く。」



一歩ずつ、



……前だけを向いて。
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