寵愛の姫 Ⅱ【完】



過去を忘れるんじゃなくて、乗り越える為に。




もう、逃げない。




立ち向かおう。





目の前の全ての事に。



「…そうか。」


「うん、暁には迷惑を掛けちゃうかも知れないけど…。」



それだけが気掛かり。



「迷惑になんかならねぇよ。」



ふっと笑った暁が私の髪をくしゃりと撫でる。
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