寵愛の姫 Ⅱ【完】




「いずれは、莉茉を桜樺に通わせるつもりだった。」


「そうなの?」


「あぁ、色々と落ち着いてからな。それが早まったのは親父のせいだ。」




忌々しげな暁。



は?


お父さん?



「条件だ。」


「条件?」


「これからも莉茉と一緒にいる為に、ちゃんと高校を卒業させる事がな。」




暁が溜め息を吐き出した。
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