寵愛の姫 Ⅱ【完】
外出

健気―暁side―




「あっ、来た。」



チャイムの音に、嬉しそうに莉茉が玄関に駆け寄る。



「おはよう、莉茉ちゃん。」


「おはようございます、お母さん。」



ドアの外に佇むお袋に、莉茉はにっこりと微笑んだ。




親父達と初めて顔を合わせた数日後の今日。



…………お出掛けとやらが実行されるらしい…。
< 283 / 440 >

この作品をシェア

pagetop