寵愛の姫 Ⅱ【完】



「…足りねぇな。」




―――俺の中の餓えは、まだ満たされない。




…もっと。



もっとだ。





貪欲に莉茉の胸の頂を口に含み、極上の身体を味わい尽くす。



「…やぁあ…。」



その瞬間、


上がる甘い莉茉の声。




……あぁ……



………堪らねぇ。



快感に歪む顔も。


甘く響く声も。




恥じらいに伏せられる瞳も。



ーーー莉茉の全てが俺の理性を壊す。




初めてだと分かっていても、手加減なんか出来なかった。
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