寵愛の姫 Ⅱ【完】



「…莉茉…。」



ゆっくりと莉茉の温かい莉茉の中に入っていく。



「っ、」



痛みにか、莉茉の顔が酷く強張った。




そっと、涙の跡が残る頬に手を這わせる。



「…痛いか?」


「っ、ん。」



こくこくと涙を流しながら頷く莉茉の目尻に口付けた。
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