寵愛の姫 Ⅱ【完】



「っ、莉茉を桜樺学園に?」


「そうだ、通わせる。」



同じ言葉を繰り返す。



「その為に、今日はお前に会いに来た。」



だから、莉茉がお袋と出掛ける今日を選んだんじゃねぇか。




叶の名前を聞くと、まだあいつは動揺するからな。



それが、



…………腹立たしくてしょうがねぇ。
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