寵愛の姫 Ⅱ【完】



「桜樺には叶、お前も通ってるだろ?」



莉茉は知らねぇだろうけどな…。



「…はい、今は3年になります。」


「桜樺に入学して何も知らずにお前に会えば、莉茉はきっと動揺する。」



煙草を灰皿で揉み消す。



「桜樺に入学するその前に莉茉とお前を会わせる必要があると、俺は思ってる。」



莉茉が楽しく笑って過ごせるように…。
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