寵愛の姫 Ⅱ【完】



「良いか、叶。俺は莉茉が望まない事は極力はしない。」



優しいあいつの事だ。




自分のせいで叶が学園から姿を消した事を知ったら傷付く。



「自分の後始末は、てめぇで片付けろ。」


「…はい、分かってます。」




真剣な瞳。



決意に満ちた表情。




ーーー愛する女を求めて止まない顔。
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