寵愛の姫 Ⅱ【完】



「莉茉の“全て”を知っているのは、俺だけだ。」


「っ、」



叶の瞳に嫉妬の炎が孕んだ。



思い知れば良い。




失った物の大きさを…。



「叶、莉茉に手を出せば例えお前でも殺す。」



躊躇いなどない。




俺から莉茉を奪おうとする奴は、



……全員が敵だ。
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