寵愛の姫 Ⅱ【完】




「出来ましたよ。お客様、こちらでいかがでしょう?」



満面の笑顔の店員さんに恐る恐る爪先を見る。



「…凄い。」



その出来映えに思わず感嘆の息が私の口から溢れ落ちた。




綺麗に磨かれた爪。




その上を彩るのは、小さな羽。



一目で気に入った。
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