寵愛の姫 Ⅱ【完】



「ずっと私は羽が欲しかったんです。」




大空を飛べる羽が私はどうしても欲しかった。



ずっと憧れて…。



羨み続けてきたもの。




「羽が欲しかったの?」



お母さんが不思議そうな表情を浮かべた。




「えぇ、羽とか翼ってどこか自由の象徴な気がお母さんはしませんか?」


「…まぁ、言われてみればそうね。」
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