寵愛の姫 Ⅱ【完】



「ありがとうございます、お母さん。」


「受け取ってくれる?」


「はい。」




頷いた私にお母さんは満面の笑みを浮かべた。




「じゃあ、これをプレゼント用に包んでちょうだい。」


「かしこまりました。」




店員さんが小ケースからネックレスを取り出して、綺麗に包装していく。




それを見ていたお母さんが私に視線を向けた。
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