寵愛の姫 Ⅱ【完】
「…まぁ、そうだな。」
それだけの効力が、高崎の親父さんの通達には力がある。
良い面もあるが、
時には諸刃の剣にもなり得るほどの闇を引き寄せてしまうだろう。
「そんな莉茉が叶と同じ桜樺に通い出せば、あいつは必ず接触をしようと考えるはずだ。」
もう一本、暁が煙草を取り出して火を付ける。
「確かに叶に我慢は出来ないだろうね。」
莉茉ちゃんの気持ちも考えずに衝動のままに動きそうだ。
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