寵愛の姫 Ⅱ【完】



「なら、目の前に餌をぶら下げておけば大人しくなるだろ?」


「…餌って。」



…おい、暁。



莉茉ちゃんは餌なのか?




まぁ、叶ならすんなりと釣られるだろうけど…。



「それに、俺のいない時に接触させられる訳がねぇ。」




暁の鋭い瞳。




「大雅。」


「何だ?」


「お前の主は誰だ?」




俺の顔が引き締まる。
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