寵愛の姫 Ⅱ【完】


「暁、ちゃんとご飯も食べたからね?」


「本当か?」



嘘じゃねぇよな?



「本当だよ?お母さんが美味しい和食屋さんに連れて行ってくれたの。」


「そうか。」



莉茉の言葉に、俺はほっと胸を撫で下ろす。




お袋はちゃんと釘を刺した事を守ってくれたらしい。





……後で感謝の電話でもしておくか。



「ても、暁に言われた事を、お母さんはすっかり忘れてたらしんだけどね。」
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