寵愛の姫 Ⅱ【完】



「ねぇ、暁は今日、何をしてたの?」


「……、」



無邪気に聞く莉茉。



何を、か。



…………今日の事を知ったら、お前はどんな顔をする?



「…なぁ、莉茉。」


「うん?なぁに?」



首を傾げる莉茉の手を引いて、俺の膝の上に座らせる。



向き合った事で、互いの視線が絡んだ。



「少し話しがあるんだ。」
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